遺品整理の費用を少しでも抑えたい! 安く抑える方法と注意点をご紹介
家族を亡くした悲しみが癒えないうちに、故人の持ち物を整理しなければならないのは、精神的にも肉体的にも大変つらいものです。大量の荷物の中から形見の品や重要書類を見つけ出し、処分するものと残すものを仕分ける作業は簡単ではありません。しかし専門業者に依頼しようとすると、気になるのが費用の問題ではないでしょうか。そこで今回は、遺品整理にまつわる費用について、一般的な相場や、費用を左右する要因、安く抑える方法など、気になるポイントを詳しく解説していきます。
遺品整理にはどれくらい費用がかかる?
遺品整理の費用は、依頼する業者や作業内容によってかなりの幅があります。しかし、一般的な相場としては、20万円前後が平均的だと言われています。とはいえ、これはあくまで目安。実際には、間取りの広さや荷物の量、立地条件などによって、数万円から100万円以上まで開きがあるのが実情です。
一般的な相場をもう少し具体的に見ていきましょう。1K〜1DKの小さめの部屋であれば、相場は8万円程度が目安。2DK〜3LDKクラスになると、およそ15万円から30万円ほど。4LDK以上の広い家になれば、40万円〜50万円が相場と言われています。ただ、これも荷物の量によって大きく変動します。部屋中にモノがあふれているゴミ屋敷状態だと、同じ間取りでも費用は跳ね上がってしまうのです。
また、エアコンや冷蔵庫、洗濯機など家電リサイクル法対象品の廃棄には、別途費用がかかります。他にも、ピアノや金庫、仏壇など、特殊な対応が必要な品物がある場合は追加料金を請求されることも。
そして、遺品整理の内容が、ただの片付けで終わらない場合はさらに費用がかさむことになります。例えば、特殊清掃が必要だったり、消臭・除菌などを依頼したり、リフォーム工事や不動産の売却なども同時に頼んだりすると、トータルの金額は大きくなってしまうのです。
単純に部屋を片付けてほしいだけなのか、それとも、あれもこれもお願いしたいのか。依頼内容を明確にした上で業者に見積もりを依頼すると良いでしょう。
遺品整理の費用を抑えるポイント
遺品整理の費用を少しでも抑えたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。できるだけ料金を安く済ませるための費用節約ポイントをご紹介します。
1)自分でできることは自分で行う
遺品整理を全てプロに任せるのではなく、ご家族で対応できる部分は自分たちで行うことで、費用を抑えることができます。
思い出の品や大切な書類の選別はご家族で
故人との思い出が詰まった品や、重要書類など、大切な品々をまずはご家族の手で仕分けすることをおすすめします。
廃棄物とリサイクル品の分別を事前に
遺品の中から、廃棄するものとリサイクルに回せるものを分別しておくことで、業者への依頼内容を減らすことができます。分別は時間がかかる作業ですが、費用を抑えるためには効果的です。
自治体の粗大ゴミ回収を利用し処分費用を節約
自治体の粗大ゴミ回収サービスを利用することで、処分費用を節約できます。大型家具や家電など、処分に費用がかかるものは、できるだけ自治体のサービスを活用しましょう。
このように、プロに全てをお任せするのではなく、自分たちにできることを積極的に行うことが、遺品整理の費用を抑えるための大切なポイントです。
2)買取サービスを利用する
遺品の中には、まだ十分に使える家具や宝石類、骨董品など、買取価値のあるものが含まれていることがあります。これらを上手く活用することで、遺品整理の費用を抑えることができます。
家具や家電、骨董品など買取価値のあるものをチェック
遺品を整理する際は、まだ使える状態の家具や家電、骨董品などがないかチェックしてみましょう。思わぬ価値があるものが眠っていることもあります。
リサイクルショップへの持ち込みを検討
買取価値のありそうなものは、リサイクルショップへ持ち込むのも一つの方法です。一度に幅広いジャンルのアイテムを買い取ってもらえます。複数のショップで査定してもらうのが本来はおすすめなのですが、かなりの手間になるため他の遺品整理作業とのバランスにも注意が必要です。
遺品整理の買取サービスを利用し、査定額を料金から割引
遺品整理業者の中には、買取サービスを行っているところもあります。この場合、査定額を遺品整理の料金から差し引いてもらえるので、リサイクルショップに持ち込むよりも負担が少ないです。業者によっては、鑑定士が在籍しており、美術品や骨董品なども適正な価格で買い取ってもらえます。
買取り利用の注意点
- 思い出の品を安易に手放さないようご家族でよく相談する
- 貴金属や美術品など高価なものは専門の鑑定士に査定してもらう
- ご家族全員の同意を得ておく、特に法定相続人が複数いる場合は誰がどの遺品を相続するのか事前に話し合う
- 貴重品や高価な美術品などは相続財産に含まれる可能性があるので安易に売却せず、必要に応じて税理士や弁護士に相談する
買取サービスを利用することで、故人の思い出を次の人の手に渡すことができ、遺品整理の費用を抑えることにもつながります。ただし、相続トラブルを避けるためにもご家族でよく話し合い、適切な方法で進めることが大切です。
「ふうせんの風」には、経験豊富な鑑定士が在籍しており、適正価格での買取査定を行っています。遺品整理に伴う買取サービスは多くのお客様からご好評をいただいているので、ぜひ一度ご相談ください。
安すぎる業者には注意が必要です
安すぎる料金はサービスの質に影響する?
遺品整理は単なる片付けではなく、故人の思い出の品々を丁寧に扱いながら、ご遺族の心情にも配慮しなければならない繊細な作業です。あまりに安い料金設定では、十分な教育を受けたスタッフの配置や、細やかな対応が難しいかもしれません。
スタッフ数の削減によるサービスへの影響
料金が安い理由として、スタッフの人数を極端に減らしている可能性もあります。その場合、作業時間が長引いたり、荷物の運び出しなどで近隣の方々にご迷惑をおかけしたりするリスクがあります。
追加料金を請求するケース
安い料金で集客した後、中には追加料金を請求するケースも報告されています。初めは安いと思っても、結局は高額になってしまうことも。料金体系が不透明な業者は特に注意が必要です。
安価な料金設定が招く不法投棄のリスク
適切な遺品整理を行うには、ゴミの分別や処分に手間とコストがかかります。安すぎる料金設定の場合、こうした手間を省いて不法投棄に走る業者も残念ながらいます。故人の大切な品が不法投棄によって環境を汚すことになれば、ご遺族の心痛は計り知れません。
サービス内容と料金のバランスが大切
もちろん、料金が安いからといって必ずしも質が低いわけではありません。サービス内容と料金のバランスを見極めることが大切です。
丁寧な遺品整理にはコストがかかる
故人とご遺族に寄り添った丁寧な遺品整理を行うには、それなりのコストがかかるのも事実。極端に安い料金には警戒が必要です。
業者選びは総合的な判断が鍵
遺品整理は、安さだけで業者を選ぶべきではありません。実績や信頼性、スタッフの教育体制、料金体系の透明性など、総合的に判断することが重要です。大切な方の遺品を任せるのですから、少しでも不安を感じる業者は避けるべきでしょう。信頼できる業者を選び、故人への感謝の気持ちを込めて、丁寧に遺品整理を進めていただきたいと思います。
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