最近話題の「樹木葬」とは？その特徴や種類をご紹介

樹木葬や海洋散骨という埋葬方法を、最近よく耳にするようになりました。それもそのはず、今や新しく墓地を購入する方の50%ほどが樹木葬を選んでいるのだそうです。今回は、いま主流になりつつある樹木葬についてご紹介します。

樹木葬とは

樹木葬とは、法律によって許可された墓地にご遺骨を埋葬し、墓石の代わりに樹木を墓碑として故人を弔う新しいお墓のスタイルです。死後は自然へ回帰するというイメージと合うこと、継承者が必要ないこと、費用が比較的抑えられること、またペットと一緒に入れる霊園などもあることから、近年注目を集めています。

樹木葬の特徴

樹木葬と一言で言っても、その形態は多種多様です。埋葬方法や管理方法、費用など霊園によって異なるため、ご自身の希望に合った霊園を比較検討して探すことが大切です。

【樹木葬の特徴】

墓石の代わりとなるシンボルツリーの周りに遺骨を埋葬する
後継者を必要としない永代供養の形が一般的で、管理者が供養を継続してくれる
一般的なお墓に比べて費用が安価
宗教や宗派の制限がない場合が多い

樹木葬の種類

樹木葬の種類は、主に都市型樹木葬と里山型樹木葬に分けられます。

【都市型】…都市部の霊園や寺院に設置されているためアクセスが良好です。シンボルツリーの周りに埋葬するタイプが一般的です。

【里山型】…墓地の許可を得た山林に埋葬する形式です。申込後に樹木を植えるタイプもありますが、元々山に自生している木の周りに埋葬する方法もあり、都市型よりも自然が感じられるスタイルです。

樹木葬の埋葬方法

樹木葬の埋葬方法は、主に合祀埋葬、個別埋葬、家族埋葬の三つに分けられます。ただ、どの方法であっても、一定期間を過ぎると合同スペースに改葬される場合がほとんどのため、その点は注意が必要です。

【合祀埋葬】…他の方と一緒に埋葬されます。骨壷から遺骨を出し、そのまま埋葬もしくは布袋に入れて埋葬する場合もあります。

【個別埋葬】…自分専用の区画に埋葬されます。遺骨埋葬方法は様々で、遺骨のまま・布袋に移して埋葬・骨壺に入れて埋葬・遺骨をパウダー状にして埋葬するなどがあります。

【家族埋葬】…家族揃って専用の区画に埋葬されます。ただし、個別埋葬と同様に一定期間が過ぎると合同スペースに改葬される場合が多いので注意が必要です。

樹木葬のメリット・デメリット

樹木葬には様々なタイプがあるため、よく検討しないと理想と違う結果になってしまいがちです。メリット・デメリットを比較してご自身の希望にあったお墓を探しましょう。

樹木葬のメリット

木々や花に囲まれた自然の中で眠ることができる
里山型は環境への負荷が少ない
維持や管理の手間がない
宗教や宗派を問わない霊園が多い
ペットと一緒に入れるなど自由なスタイルが豊富
一般のお墓よりも安価
散骨に比べるとお墓参りがしやすい

樹木葬のデメリット

個別埋葬を選択しても最終的には合同スペースに改葬されるケースが多い
代々継承することができないため、親族の理解が得られづらい
遺骨の返還ができない場合が多い

樹木葬・納骨堂・一般墓の購入割合はどのくらい？

2023年に行われた「第14回お墓の消費者全国実態調査」（有効回答数：660件／株式会社鎌倉新書調べ）によると、新たに購入されたお墓の種類は下記のとおりでした。核家族や単身世帯の増加が加速する現代では、樹木葬のような後継者不要のお墓のスタイルが主流になりつつあるようです。

樹木葬　51.8%
納骨堂　20.2%
一般墓　19.1%

納得のいくお墓探しを

近年、樹木葬の他にも海洋散骨や宇宙葬、納骨堂など様々な埋葬の形が増えてきました。昔ながらのお墓に比べると維持や管理の負担が少なく、後継者の必要がないスタイルが増加しています。

核家族化・少子化が進む中での自然な流れとは言えますが、新しいお墓のスタイルは親族の同意が得られないこともしばしばです。また、海洋散骨や宇宙葬などはお墓参りをする対象がはっきりとしないこともあるため、埋葬後のお墓参りをどうしたいのかも購入前に検討することが必要でしょう。

それぞれにメリットやデメリットがあるため、家族とよく話し合い、理解を得られた上で申し込みをすることが大切です。

終活は、全国対応「ふうせんの風」にお任せください

終活・生前整理を行うなら、生前整理・遺品整理の専門サービス「ふうせんの風」にお任せ下さい！徹底的な分別を行うことでごみの量を減らし、なるべく多くの品物を買取りしております。また、片付け後のハウスクリーニングや消臭、ゴミの回収、リフォームまでワンストップで対応しております。ぜひお気軽に何でもご相談ください！