離れて暮らす実家がゴミ屋敷になっていたらどうする?原因別の対処法を解説します。
「ゴミ屋敷化した実家を片付けたいが、親が嫌がる」「自分も親も感情的になってしまい、話し合いが進まない」など、ゴミ屋敷を前に悩む方は少なくありません。今回は、どうしたらスムーズに問題解決ができるのか、実家がゴミ屋敷になる原因や対処方法を考えていきます。
ゴミ屋敷の定義とは
「ゴミ屋敷」とは、家中にゴミが積まれており、生活に適さない状態になっている住居のことを指します。健康悪化や火災のリスクがあり、地域住民には不快な影響を与えます。「ゴミ屋敷」に対する明確な定義はありませんが、一般的には家の内外に大量のゴミが堆積し、管理がされていない場所を指します。
ゴミ屋敷化した実家の問題点、リスク
火災や自然災害時の危険度が高まる
ゴミ屋敷は、悪臭や害虫で近隣に迷惑をかけるだけではなく、火災を起こす危険性や自然災害時に被害を増大させるリスクも持ち合わせています。 火災の原因としてよくあるのが、ストーブやタバコの火がモノに引火する、コンセント周りに溜まった埃から発火するなどです。屋外にモノが多く積まれている場合には放火のリスクも高まります。 また、自然災害が発生した際にも、水害でゴミが街の中に流出したり、大規模火災の原因、建物倒壊による生き埋めなど、近隣住民を巻き込んだ事故を引き起こす可能性があるため大変危険です。
健康を害する
ゴミから発生する細菌やカビ、虫害などにより感染症を引き起こす場合もあります。また、モノが多すぎる空間では換気不足から空気が汚れるため、呼吸器系疾患の原因にもなってしまいます。 常に悪臭が立ち込める環境では精神面への影響も大きいため、心身の健康を守るためにもゴミ屋敷の対処は早めに行いましょう。
高齢者が自宅をゴミ屋敷にしてしまう原因
高齢者が自宅をゴミ屋敷にしてしまう理由は多岐にわたり、原因が複数重なっていることも少なくありません。そのため、ゴミ屋敷に至った背景をよく考え、どのような支援が必要なのか適切な方法を見極める必要があります。
【高齢者の自宅がゴミ屋敷になる原因(一例)】
- 体力の衰えや病気、体の痛み等で家事に苦痛が伴う
- 家を整えることに対する意欲の低下
- 判断力の低下で不要品の分別が難しい
- 認知症などの精神障害
- モノを捨てることを勿体無いと感じる
- 元々片付けが苦手だったが加齢により増大した
片付けられない原因が体力面から来るのか、それとも心理面や病気から来るのかでは、アプローチ方法も違ってきます。実家がどうしてゴミ屋敷になってしまったのか、まずはその背景を探ることから始めましょう。
住んでいる当事者はどのように感じている?
当事者の高齢者は、ゴミ屋敷に住んでいることをどのように感じているのでしょうか。何に困難さを感じているかを考えることは、的外れな支援を避けるためにもとても大切です。
【当事者の感じていること(一例)】
- 部屋が散らかっているため恥ずかしくて人を呼べない
- 来客がなく孤独を感じる
- ゴミが多すぎて手がつけられない
- 悪臭で体調も気分も悪い
- 家族から注意されて心苦しい
- 子供に頼るのは申し訳ないから我慢しよう
「ゴミ屋敷状態に対してネガティブな感情を抱きつつも、自分では解決できない」多くの人がそのような状態にいることが見て取れます。また、認知症やうつ病が原因の場合もあります。ゴミ屋敷を一人で解決することは困難なので、一刻も早く支援方法を考えていきましょう。
子供は親の家を見てどのように感じている?
一方、ゴミ屋敷状態の家に対して、帰省した子供はどのように感じているのでしょうか。
【別居している子供が感じること(一例)】
- 思い出が壊された気持ちでつらい
- 親を手伝わなかった自分に責任がある
- こんな状態になってしまって恥ずかしい
- 親の健康面や精神面が心配
- 親のサポートを自分の生活と両立できるか不安
上記のように、ゴミ屋敷は当事者だけでなく家族の心にも大きな不安を与えます。親も子もそれぞれに強いストレスを感じているため、話し合いの際には感情的になりがちです。ゴミ屋敷問題の解決が困難なのは、親子で話し合う際に感情的になってしまうことが一つの要因になっているのです。
険悪にならずに親子で話し合う方法
親子で話し合う際には、まずは「お互いに辛い気持ちを抱えているのだ」ということを意識してみてください。相手を思いやる気持ちを胸に、前向きな対処方法を検討していきましょう。 話し合う際には、
- 相手の意見や感情を尊重し、話を途中で遮らない
- 話し合いの重点を「問題解決」に置き、過去を責めない
- エスカレートした場合は一度休憩し、再び問題解決に向けた話を再開する
起きてしまったことを「どうしてこんなになってしまったの?」と責めず、「一緒に問題解決をするんだ」という前向きな気持ちを持つことを意識してみましょう。
原因別の対処方法
続いて、原因別の対処方法を見ていきましょう。心理面なのか体力面なのか、病気が原因なのか。まずはご両親の状態をよく観察し、適切な方法を見極めることが大切です。
身体的要因(体力面、体の痛み、視力など)
身体的な要因で片付けられない場合は、誰かが手助けすることで状況の改善が期待できます。本人の同意後、業者に一度不用品を全て片付けてもらい、その後リバウンドしないように支援策を考えます。家事代行業者やヘルパーの利用を検討しましょう。体の状態によっては介護保険が適用されるケースもあるので、自治体に相談することをお勧めします。
心理的要因(生活リズムの乱れ、孤独など)
生活リズムが乱れている場合、孤独感など心理的な問題が根底にあるケースが少なくありません。仕事を引退してご近所との交流も少ないような場合には、ボランティア活動や趣味のサークルに参加するなど、社会との繋がりを持てるように支援しましょう。生きがいを持つことで生活にハリが出て、生活に対する興味喪失を回避することができます。
精神障害(認知症、依存症など)
精神障害が疑われるような場合は、まずは病院を受診し、医師やカウンセラーなど専門家からアドバイスをもらうことが大切です。介護サービスを利用できるケースもありますので、自治体に相談することをお勧めします。
環境の変化(配偶者との死別、引越しなど)
生活環境の変化は、特に高齢者にとってはダメージが大きいものです。その場合に有効なのが、規則正しい生活を心がけ、社会的な繋がりを絶やさないことです。辛い気持ちで引きこもっていると状況は悪化してしまいます。周りから働きかけて、社会との交流を持てるように支援しましょう。そして、共感しながらゆっくりと話を聞く時間を持つことも、大きな支えとなります。
まとめ
今回は、実家がゴミ屋敷になってしまった場合について原因や対処方法を考えました。当事者にとっても離れて暮らす家族にとっても、心理的・物理的に負担の大きい事案です。ぜひ、片付け専門業者や自治体などプロを頼って、無理をせずに解決を目指していただければと思います。
全国対応「ふうせんの風」にお任せください
生前整理・遺品整理の専門サービス「ふうせんの風」は、ゴミ屋敷の片付け、買取り、リフォームや相続相談までワンストップで対応しております。ぜひお気軽に何でもご相談ください!
ワンストップ対応が強みです
不用品の仕分け・回収から、供養、買取り、ハウスクリーニング、リフォーム、家屋の解体、相続や不動産売買の相談もお任せください。
高価買取りで費用を抑えます
鑑定書がないブランド品や宝石も、鑑定士が正確に査定いたします。切手、カメラ、楽器、家電、古銭など、買い取った品は整理費用からお引きします。
全国対応、見積もり無料 ふうせんの風にぜひお気軽にご相談ください!
【業務内容のご案内】特殊清掃サービスのご案内
【店舗ご紹介】「遺品整理 ふうせんの風」埼玉店のご案内