遺品整理・生前整理コラム

遺品整理中に、タンス預金を発見したらどうする?

遺品整理中に現金が発見されるのはよくあることです。特に高齢者は自宅に現金を保管することも多く、また保管したことを忘れてしまっている場合もあるので、思わぬ所から現金が見つかることも!遺品整理や空き家整理の際に不用品に混ざって捨ててしまうことがないように、また相続のトラブルにならないように、対応を頭に入れておきましょう。

日本のタンス預金総額は80兆円もある?

一般的におよそ30~80兆円もあると言われている日本国民のタンス預金。日本銀行が発表している資産循環統計によると、2023年3月末時点での自宅などに保管されている現金は、およそ106兆もあるそうです。このうち全てがタンス預金とは言い切れませんが、高齢者を中心にタンス預金をする方が多い傾向はあるようです。

 

どうしてタンス預金をするのか

高齢者を中心にタンス預金をする人は多くいますが、なぜ銀行口座や証券口座などに預けずに手元に置いているのでしょう。ATMやネットバンキング、クレジットカードなどの扱いに不慣れな高齢者は、現金を手元に置いておくのが一番ラクで安心感があるという理由もあるようです。遺品整理の際に現金を見落として処分してしまう心配もあるので、高齢のご家族がいらっしゃる場合には、何に困難を感じて自宅に現金を保管されているのかを聞き、一緒にお金の管理のサポートをされると安心ですね。

タンス預金のメリット

  • 現金が必要な時にすぐに使える…入院や介護施設への入居、冠婚葬祭、リフォームなど、まとまった金額が必要な時にすぐに使えるというメリットを挙げる高齢者は多いようです。銀行が自宅から遠い、ATMの手数料を節約したい、なども理由として挙げられます。
  • 銀行の破綻から資産を守れる…万が一銀行が破綻してしまった場合、1000万円までは保証されますが、それ以上の金額の場合は保証を受けられないため、自宅に現金を保管すると話す方もいらっしゃいます。
  • 口座凍結で困らないように…遺産分割協議が終わるまで故人の口座は凍結されるため、葬儀費用としてまとまった金額を保管されるケースもあります。

タンス預金のデメリット

  • 災害や盗難のリスク…火災や水害、空き巣といったリスクにはタンス預金は弱いですね。
  • 相続税対策にはならない…現金を直接相続することによって税金を免れようと考える人も中にはいますが、これは脱税に該当し、高確率で税務署に見つかってしまうことになります。
  • 紛失のリスク…本に挟んだり、分かりづらい場所に現金を仕舞い込むと、保管場所を忘れたり、知らぬ間に廃棄してしまうリスクがあります。
  • 遺産相続トラブルにつながる…親族に無断で持ち出す人がいたり、遺産分割協議後に発見されたことで修正申告が必要になったりするリスクがあります。

 

遺品整理の際によく現金が発見される場所

本人が「うちにはタンス預金やヘソクリはない」と話していても、忘れているだけで意外な場所から発見されることはよくあります。遺産相続手続きが済んだ後に発見されると修正申告が必要になる場合もありますので、遺品整理の際は最初に重点的に探しておきましょう。

  • 本棚や神棚…定番の保管場所ですね。本やアルバムに挟まれてしまうと見逃しやすいので、開いてよく確認しましょう。
  • 洋服ダンスの引き出し…洋服の間に挟み込む形で封筒が発見されることがあります。服の整理は膨大な量なのでガサっとまとめて処分しがちですが、服を広げてチェックされることをおすすめします。
  • 衣類やバッグのポケット…小銭が確実に出てきます。冠婚葬祭用の衣類からお札の入った封筒が出てきたケースもあります。
  • キッチン…食器棚の引き出しや、床下収納もよく確認しましょう。

要チェック!意外な隠し場所

ベッドのマットレスやカーペットの下、靴箱の中、絵画の額縁の中、書類BOXの中、冷蔵庫の下、テーブルクロスの下、非常用持ち出し袋、植木鉢の下、ピアノの裏など

 

遺品整理で現金が発見されたらどうする?

遺品整理で見つかった現金は故人の「遺産」となります。相続税の支払い義務がありますので、必ず全てを財産目録に記載し、遺産分割協議の対象に含めるようにしましょう。

1)遺産目録を作成する

故人の遺した現金は、少額であっても遺産として相続人が遺産分割協議を経て受け取るものです。面倒でも全てを記載することでトラブルを防ぎましょう。遺品整理の際に出てきた現金が漏れなく記載されているのか、相続人が疑心暗鬼になる場合もあると思います。そのようなトラブルを防ぐためにも、遺品整理、特に現金の捜索は相続人全員で行うことをおすすめします。

2)遺産分割協議をする

遺産分割協議は、相続人の間で遺産の分け方を話し合うことです。遺言書がある場合にはそれに従います。遺品整理が不十分なうちに遺産分割協議を行うと、後から現金が発見された場合に手間がかかりますので、現金は最初にしっかり探しておきましょう。

3)相続税の申告をする

遺産分割が済んだら相続税の申告です。相続額が基礎控除額を超えたときに相続税を支払うことになるので、相続分全てに税金がかかるわけではありません。葬儀費用は控除されるので忘れずに計算に含めましょう。相続税の申告期限は、相続開始を知った翌日から10ヶ月以内とされています。期限までに相続税を納付しないと追徴の課税が発生してしまいますので気をつけて下さい。

 

遺品整理で見つかった現金にまつわるトラブル事例

遺品整理の際に起きる可能性のあるトラブル事例です。

  • 気づかずに捨ててしまう…時々、ゴミの焼却場で多額の現金が発見される事例がありますね。そうなってしまわないように、現金が見つかりやすい場所を重点的に捜索しましょう。
  • 遺品整理を行う人に盗まれてしまう…バレないと思ってネコババした後に故人の遺した財産管理メモが見つかるケースも。また、そもそも「見つけた人がもらって良い」と誤った認識をしている人もいるため、整理前に作業者全員で現金が見つかった場合の対応方法を擦り合わせておくのが安心です。

 

トラブルを防ぐには

現金にまつわる遺品整理トラブルは特に後味が悪いため避けたいものですね。親族間はもちろん、遺品整理業者は発見した現金を必ず報告する義務があるのですが、中には少なからず悪徳業者も存在するのが事実です…。悲しいことにならないよう、事前に対策を行いましょう。

  1. 遺言書の確認…遺言書やエンディングノートに貴重品や現金がまとめて書かれている場合がありますので、まずは確認してみましょう。
  2. 業者に依頼する場合…遺品整理を業者にお願いする場合、立ち会うのがベストです。さらに、事前に貴重品と現金だけは相続人だけで捜索を済ませておくと安心ですね。また、信頼できる遺品整理業者に依頼することも大切です。
  3. 少人数で貴重品の捜索を…荷物が多いお宅の場合、親族や知人など大人数で遺品整理を行うケースもあると思います。人数が多いともしもの場合、盗難の元を探し出すのが困難になります。まずは相続人だけで貴重品を重点的に見つけておくのが安心です。

 

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